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2015年2月

2015年2月13日 (金)

第404回 大阪眼科集談会に出席しました。(2)

 続きです。


9
 緑膿菌による感染性角膜炎の2症例
横山淘子先生(日生病院)

 40歳代で発症後早期に受診し治療によく反応した症例と、90歳代で受診時にはすでに進行しており、眼球内容除去術に至った症例を供覧していただきました。本性における早期治療の重要性を強調されていました。

10
 膠様滴状角膜ジストロフィ36眼における治療用ソフトコンタクトレンズ連続装用の効果
繁田龍二郎先生(大阪大)

 膠様滴状角膜ジストロフィの治療目的で治療用ソフトコンタクトレンズの連続装用をおこなった症例集積研究の報告です。本治療は隆起性病変には効果があるものの、角膜混濁には効果がないため、発症後早期に施行するのが望ましいとのことでした。

11
 涙嚢内結石に対する内視鏡治療
三島雅先生(多根記念眼科病院)

 涙嚢内に貯留した結石に対して内視鏡的チューブ留置術を施行したところ63%で軽快が得られたとの報告でした。本術式は涙嚢鼻腔吻合術に比べて侵襲が少ないため、本症の第一選択治療としているとのことでした。

12
 ドライアイにおける前眼部OCTによる角膜上皮厚の解析
塚本美香先生(大阪大)

 SPKのある症例ではOCTで測定した角膜上皮厚が減少しており、これには角膜上皮表層の欠損が関与しているのではないかとのことでした。


特別講演

「白内障・屈折矯正手術アップデート」根岸一乃先生(慶応義塾大学)

 白内障・屈折矯正手術の現状について以下のように解説されました。

1.
トーリックIOLを使用する際の注意点として角膜後面乱視と光学中心のずれ指摘されていました。

2.多焦点IOLについては乱視用多焦点IOLとグレアを低減した屈折型多焦点IOLを紹介されていました。

3.
虹彩付きIOLが羞明の軽減に有用であった外傷性散瞳の症例を供覧していただきました。

4. LASIK
術後の白内障手術におけるIOL度数計算の問題点を解説し、慶応大学で開発された計算法を紹介されていました。

5.
有水晶体IOLの利点としてLASIKよりも術後の屈折度数が安定していることをあげられ、術後管理においてはIOLと虹彩の間の距離に注意をはらう必要があることをしてきされました。

6.IOL
挿入眼の屈折矯正手術として追加矯正(Add-InIOLの毛様溝固定術を紹介されていました。


2015年2月11日 (水)

第404回 大阪眼科集談会に出席しました。(1)

27日に第404回大阪府眼科集談会に出席しました。当日は講演を第3席の途中から聞くことができました。以下、講演の印象を書いてゆきます。おかしなところがありましたらコメントをいただければ幸いです。

3
 慢性中心性紫液'性脈絡網膜症に対するアフリベルセプ卜硝子体内投与の効果
小池直子先生(関西医大滝井)

 3
か月間のアフリベルセプ卜硝子体内投与で中心下網膜厚が有意に減少し、矯正視力には改善傾向が見られたとのことでした。網膜厚が減少した症例は術前の脈絡膜が厚い傾向があったため、本法の奏功機序としては脈絡膜血管の透過性が考えられるとのことでした。

4 脈絡膜の非薄化が見られた網膜打撲壊死の1
岡田伶奈先生(大阪市大)

 網膜打撲壊死の症例を3か月間OCTで経過観察した症例を供覧されました。脈絡膜厚は受傷後1カ月で減少しその後増加との事でした。組織学的にどのような変化が起こっているのかが興味深いところです。

5 硝子体手術後の再剥離を契機に網膜動脈の白鞘化をきたした増殖糖尿病網膜症の2例
西川優子先生(大阪医大)

 増殖糖尿病網膜症の硝子体手術後に再剥離をきたしたあとで動脈の白鞘化した症例を供覧されました。白鞘化は断続的で蛍光眼底造影検査で循環不全も蛍光漏出も認めないことから、この白鞘化は石灰化によると推定したとのことでした。

6 ィラデルフィア染色体陽性急性リンパ球性白血病眼内浸潤の一例
杉本恭子先生(JCHO大阪病院)

 供覧された症例は骨髄移植の既往があり、軽快増悪を繰り返す前房内蓄膿と続発緑内障を呈していました。粘稠な前房内蓄膿が軽快増悪をくりかえす場合には本疾患を念頭に置く必要があるとのことでした。

7 小線源治療後に重篤な眼内出血から眼球摘出に至った脈絡膜悪性黒色腫の症例
佐々木麻衣子先生(関西医大)

 脈絡膜血管腫を合併した脈絡膜悪性黒色腫に小線源を縫着したところ、17ヶ月後に硝子体出血と網膜剥離が発生したために眼球摘出を施行した症例を病理組織とともに供覧していました。このような出血の危険因子としては腫瘍が厚くマッシュルーム型であること、糖尿病や高血圧症を合併していることがあげられていました。脈絡膜血管腫を合併した脈絡膜悪性黒色腫は大変まれであるとのことですので、眼病理組織研究会などで組織を詳しく拝見させていただければと感じました。

8
 ヘルペス性ぶどう膜炎におけるRTVue-100角膜モジュールの診断的有用性についての検討
小林礼子先生(大阪大)

 HSV
VZVによるものは角膜内皮から実質深層にかけて波打ったような所見が見られるのに対し、CMVによるものは角膜後面沈着物と角膜内皮から実質深層にかけてびまん性の高信号が認められるとのことでした。これらの所見の違いは両疾患の病態の違いを反映しているのではないかと思われました。


2015年2月 9日 (月)

大阪府眼科医会八尾支部講演会を開催しました。

 27日(土)に木勢眼科の木勢恵一先生と一緒に八尾徳洲会総合病院 眼科の先生方をお招きし、大阪府眼科医会八尾支部講演会を開催いたしました。
Isizaki1502102

 石崎先生には「後天性眼トキソプラズマ症の1例」を講演していただきました。アセチルスピラマイシンが著効したとのことでした。


Bucho1502102

 家久耒部長には「裂孔原性網膜剥離を晩発した眼内異物の1例」講演していただきました。鉄片の飛入が疑われる症例で球結膜下出血が見られた場合には、CTなどを用いて眼内異物の検索をするべきであるとのことでした。

 どちらも大変ためになる講演でした。

 最後になりますが、ご来場いただいた先生方には心より御礼申し上げます。


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