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2015年6月

2015年6月17日 (水)

視力健診のために受診された子供さんについて気づいたこと

夕方に受診される子供さんの中には目には問題がないのに視力がよくない方がたまにいます。ご本人によくお話を聞くとすごくお腹がすいていたとのこと。そのような場合には何か少しでも食べると集中しやすくなります。そこで、夕方遅くに受診される場合には家を出る前に遅めのおやつを食べていただければと思います。

第406回 大阪眼科集談会に出席しました。(2)

Dsc01800s_2



続きです。

6席 「網膜血管腫増殖悪化前のOTC所見」
壷井 秀企先生(大阪市大
軟性ドルーゼンが多発し、僚眼に加齢黄斑変性による円盤病変を伴っている症例に生じた初期網膜血管腫増殖のOCT像の報告です。網膜内顆粒層に高反射を生じその後12ヶ月で進行したとのことでした。 


7 「網膜と網膜色素上皮過誤腫のOCT所見」
松山 真弘先生(関西医大)

combined hamartoma of retina & RPEの症例です。OCTにて網膜は肥厚して全層で層構造が消失し、RPEは肥厚し、脈絡膜は菲薄化し、脈絡膜反射は増大していたとのことです。RPEと脈絡膜の所見を除いては既報の病理所見とほぼ同様でした。教科書的には病巣の拡大はみられないが、実際には病巣の拡大することもあるため、中心窩の傷害には注意する必要があるとの指摘がありました。

8席 大阪大 小林 礼子先生
「無症候性網膜剥離で漿液性網膜剥離か裂孔原性網膜剥離かの診断に苦慮した1例」
虹彩毛様体炎と眼圧上昇を伴う無症候性網膜剥離の1例です。網膜剥離が進行しているのにもかかわらず、蛍光眼底造影では滲出性変化が増悪しないため、強膜バックリングと網膜冷凍凝固術を施行したところ軽快を得たとのことです。眼圧上昇はSchwartz-Matsuo症候群によると考えられたとのことでした。網膜剥離の診断には強膜圧迫を併用した双眼倒像鏡による眼底精査が重要であるとの指摘がありました。


9 高槻市 大島 佑介先生
「裂孔原性網膜剥離に対するクリニックベースでの日帰り小切開硝子体手術の成績」
2014
年度に診療所で日帰り小切開硝子体手術を行い、3ヶ月以上経過観察できた裂孔原性網膜剥離のcase seriesの報告です。初回復位率は94%で大学病院などに比べても遜色のない成績でした。成績を向上するためには患者と家族に対する教育と、術直後のうつむき位による黄斑部網膜下液の排除が重要であるとのことでした。

10席 大阪医大 田尻 健介先生
「重篤な両眼視力低下をきたした角膜フリクテンの1例」
尋常性痤瘡を背景に生じ角膜穿孔を合併した角膜フリクテンの1例の報告です。Propionibacterium acnesの関与が考えられたため、ニューキノロン系点眼剤とセフェム系点眼剤を併用し、ステロイドの内服を使用したところ炎症が沈静化したとのことでした。

11 多根記念眼科病院 井上智之先生
「非典型的角膜上皮病変を呈したzoster sine herpete4症例」
治療に抵抗する非典型的角膜上皮病変を網羅的PCRにより検索したところ帯状ヘルペスウイルスが検出された4症例の報告です。治療に抵抗する角膜上皮病変に対しては常に帯状ヘルペスウイルスを念頭に置く必要があるようです。

特別購演 滋賀医大 村木早苗先生
「先天色覚異常の診療」
先天色覚異常を診断するためには仮性同色表(石原式など)で検出し、色相配列検査(パネルD-15)で程度判定するので実務上は十分である。検査する際には電球色の照明は不適である。先天色覚異常の患者には、幼児では色について厳しく問い詰めずさりげなく教えるなどの配慮が必要である。また、年長児では色覚異常を自覚し、色だけで判断するのを避けるなど日常生活状の工夫が必要であることを焼き肉の焼き加減を例に取り解説された。また進路を決める際には色の判別が重要である職業を避ける必要がある。


 

 

2015年6月10日 (水)

第406回 大阪眼科集談会に出席しました。(1)

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6月6日に第406回大阪府眼科集談会に出席しました。今回は大1席から聞くことが出来ました。

以下、講演の印象を書いてゆきます。おかしなところがありましたらコメントをいただければ幸いです。

 

第1席 「治療後長期間生存している悪性視神経膠腫の1例」

藤原 望先生 (関西医大)

突然の高度な視力低下で発症した症例です。MRIでは球後から視交叉に及ぶ視神経の腫脹を認めたとのことです。脳外科にて頭蓋内の腫瘍を、眼科で眼窩内の腫瘍を摘出し、病理で検索した結果は退形成星細胞腫でした。放射線療法とテモゾロミドを使用し、長期生存を得たとのことでした。報告例が世界的にも少なく予後不良な疾患で長期生存を得た貴重な症例でした。


第2席 「Sticky eyelid syndromeの臨床像と原因についての検討」

北口 善之先生(大阪大)

自覚的には「めがしょぼしょぼ」し、開瞼時に下瞼が上瞼に引っ付いて持ち上がるSticky eyelid syndromeの臨床的特徴についての検討です。下眼瞼牽引筋腱膜の弛緩は必ず伴うのに加えて、重症例では上眼瞼下垂を伴うとのことでした。重症度に応じて術式を変えれば手術成績が向上するのでは、と考えられました。


第3席 「2-step Bending Dacryoendoscopeの有用性について」

三村 真士先生(大阪医大)

眉弓が高いなど従来型では挿入が困難な例に対応するために開発された涙道内視鏡を紹介されていました。


第4席 「結膜炎症状で初発した眼窩蜂巣炎の1例」

平木 翔子先生(近畿大)

結膜炎症状で初発し、眼球運動障害を伴った眼窩蜂巣炎の報告です。全身的に大きな問題はなく初感染巣が不明だったとのことです。非典型的な眼球運動障害では眼窩病変に十分な注意を払う必要があるようです。

 

第5席 「涙管チューブ挿入術後のアレルギー性涙管炎に対するシクロスポリン点眼液の効果」

松浦 峻行先生(大阪医大)


涙管チューブに対するアレルギーにより起こり、アトピー性皮膚炎に合併しやすいアレルギー性涙管炎に対する治療の報告です。これまでに報告されていたステロイド軟膏を使用しても治りにくい症例にシクロスポリン点眼有用であったとのことでした。


続きはこちらです。

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