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2015年8月 7日 (金)

第407回 大阪眼科集談会に出席しました。(1)

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1日に第407回大阪府眼科集談会に出席しました。今回は第1席から聞くことが出来ました。以下、講演の印象を書いてゆきます。おかしなところがありましたらコメントをいただければ幸いです。

1席 「涙道手術教育用トレーニングモデルの開発」
小島 啓尚先生(多根記念眼科病院)
有用なウレタン樹脂製の3D涙道モデルを紹介されていました。涙道内視鏡操作の練習に有用とのことでした。

2席 「球状水晶体の診断に前眼部光干渉断層計が有用であった一例」
米本 由美子先生(八尾徳洲会総合病院)
球状水晶体は水晶体が厚いためピロカルピン点眼により瞳孔ブロックを起こし、また毛様小帯が脆弱なため散瞳剤すると水晶体が前房へ亜脱臼するため、急激な眼圧上昇を来す恐れがあるそうです。本症は隅角閉塞に強度近視を伴うが、眼軸長の延長や近視性の眼底変化がみられない点が特徴的であるとのことです。このような症例では球状水晶体の有無を確認する必要があり、そのためには前眼部OCTによる水晶体前面の形状の把握と、眼軸長の測定が有用であるとのことでした。

3席 「緑内障眼におけるSAPSWAPの長期経過比較」
野本 裕貴先生(近畿大)
通常の静的量的視野検査(standard automated perimetry :SAP)と黄色背景に青視標を用いた静的量的視野検査(short wavelength automated perimetry :SWAP)の両方を用いて緑内障患者を長期間経過観察した報告です。SWAPは極早期緑内障患者の一部で視野異常を検出したものの、長期間の経過観察における有用性については検討の余地があるとのことでした。

4席 「緑内障で経過観察中に片眼の急激な視力低下を来した形質細胞腫の一例」
井上 智美先生 (大阪大)
緑内障の管理をしていたところ、片眼の急激な視力低下を来した症例の報告です。既往歴に骨の孤立性形質細胞腫があったとのことです。初診時には患眼では高度の視野狭窄と中心フリッカー値の低下を認め、脂肪抑制MRIでは眼窩先端部に占拠性病変を認めたとのことです。視力低下が進行したため、脳神経外科にて占拠性病変を摘出したところ、形質細胞腫を認めたため、骨の形質細胞腫の転移と考え、血液内科に化学療法を依頼したとのことです。高度の視機能低下を来たす眼窩悪性リンパ腫ではびまん性大細胞性B細胞リンパ腫があげられますが、その鑑別にあたっては形質細胞腫を念頭に置かなければならないとの印象を受けました。

5席 「眼底異常を機に肺癌が発見された二症例」
岩橋 千春先生(住友病院)
一例目は視力低下で発症し、急激に増大した転移性脈絡膜腫瘍で、全身検索により肺門部の扁平上皮癌を認めた症例でした。二例目は後極部に色素異常を認め、眼底自発蛍光は低蛍光となり、蛍光眼底造影ではwindow defectを認めました。癌関連疾患のひとつであるdiffuse uveal melanocytic proliferationと考えられ、全身検索をしたところ、この症例も肺門部の扁平上皮癌を認めました。diffuse uveal melanocytic proliferationはまれであるとされていますが、本年4月の第405回大阪眼科集談会でも大阪大学から報告がありました。ひょっとしたら本症はそれほど稀ではないのかも知れません。

続きは後日アップロードする予定です。   

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